5月前半していたとこと、とは

バイトと、コロナ罹患、からの復帰。今の自分を、本当の意味で受け入れられる時が、果たして来るのだろうか。小さい頃からずっと、架空のものについて考え続けてきた。保育園のときは、架空のトランスフォーマー、小学校のときは架空のポケモン、中学校のときはライトノベルのオリジナルキャラクター、カードゲームのオリジナルカード、そして高校から現在にまで続く、架空の地図。何を考えて行動していたのかもうほとんど思い出せない地元で過ごした18年間(何も考えていなかったのが正確か)も、空想が好きなのかもしれないという自負だけはあった気がする。特に架空地図にはどれだけの時間を吸収されたのだろう。一度海岸線や、市街の中心駅、そこから伸びる線路を書いてしまうと、気付いたら4,5時間経っているということが頻繁にあった。あり続けている。現にコロナから回復しかけていた5月10何日、バトルライブのためのネタを書かなければいけないにも関わらず、台本のあまりに遅々とした進み具合に、たまらずノートにひらりと無作為な線を書いてしまい、たちまちそれが何か島の海岸線と頭の中で定義され、気持ちいい形の島を6時間かけて書いては消し書いては消し書いて、最後には自暴自棄の力をこめて、消したのです。大学時代には、感想締め切り30分前になって、よし書くかと思い立ったものの、架空地図の引力に負けて没頭してしまい、10分で書ける感想を提出しそこなったこともある。現実ではない方へ、現実ではない方へ、という力が頭の中で働いている。そして、架空地図に完成はない。架空のものには完成がない。お前が、完成、と言わなければいけない。架空の自分というのも最近覚えた。これは良いですよ。あの時こうしていたらなあ、を、ほんとに真剣に考えるというやつです。大学受験に一発で成功して、なんか軽音サークルとか入って、大学お笑い界隈でも有名になり、ホントにダサい事を言えば、ちょっと気だるい雰囲気の女性と軽い共依存的な関係になって性行為をしまくり。自分は発達障害です。一年前くらいから、ネットや体験談でそれがわかってきて、一応メンタルクリニックで簡単な診断を貰うことができ、自分の制御が効かない時、そのコントロールを取り戻すのが難しくても、あ、今、脳がぐるぐる思考に陥っていて、変な覚醒の仕方をしているなと、自分で認識するくらいのことはできるようになってきて、なんか楽になった気がする。ずっと、人生、自分で船を漕いでいる感覚がない。波にさらわれ続けて、就職せず、芸人になり、飯を喰らい、糞を出している感覚。自動で進む船に不安げに乗っている感覚。気の所為かもしれないが、行く先の空模様が、ちょっぴり悪くないか?という感覚。お前の人生も、地図と同じで書いては消すネタの台本も、これで良い、これで完成、これで行く。とお前が言わなければいけない。お前が言わなければいけない。

4月から

芸人始めてました。ここからは嘘も交えて書きます。どうせ特定はされないだろうけど一応。去年は大学生6年目と、養成所に通う1年間でした。最近はいよいよ実家からの仕送りが打ち止められる予定のため、バイトを月15万ペースで入れてます。今までまともにバイトに打ち込んだことの無い人間なので、人のいない場所で突然叫ぶ、ペットボトルで頭をぶっ叩く、といった奇行をすることでストレスを逃がし、辛うじて、ネタ作りや読書などに割く時間を捻出する気力を保っています。砕けた口調にします。テレビや話で聞く売れない芸人の生活には時間が有り余ってそうに見え、その暇な時間をテンプレ芸人のようにギャンブルや飲酒に費やさず、趣味の探求に使えば、最終的に芸人としては成功しなくてもなにか別の分野で最低限稼げるようになるのではないかと考えていた、一年前の自分の考えは、それまでの20何年間の自分の考えと寸分違わず甘かった。正直しんどい。バイト生活をくぐり抜けてライブやオーディションでネタをやり、うんともすんともとなると。来月に面白いネタができているという前提で行動しなければいけない。ある知り合った先輩芸人の、他の芸人の悪口を死ぬほど言うことである意味自分に発破をかけるという、精神的に危ういやり方。